ネットスーパーは、忙しい主婦やビジネスパーソンの手助けになる便利なサービスです。
ネットスーパーには多くのメリットがある一方で、価格面や使い勝手におけるデメリットなども含め、様々な意見が飛び交っているのも事実です。
本記事では、ネットスーパーを利用する理由や、逆に使わなくなった理由について、実店舗との比較なども交えながら解説していきます。
初めてネットスーパーの利用を検討している方はもちろん、すでに利用している方にも参考になる情報をお伝えしていきます。
- ネットスーパーの利用をやめた理由・使わない理由
- ネットスーパーのメリット・デメリット
- 実店舗のメリット・デメリット
- ネットスーパーと実店舗の価格比較
- ネットスーパーがおすすめな人・不向きな人
ネットスーパーをやめた・使わない5つの理由
ネットスーパーは便利なサービスですが、利用を開始してもやめてしまう方や、そもそも利用しない方も少なくありません。
その理由は様々ですが、主なものとして以下の5つが挙げられます。
- コロナ禍のピークが過ぎた
- 割高に感じる
- 送料が高い
- すぐ欲しいものが手に入らない
- 引っ越しでエリア外になった
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
①コロナ禍のピークが過ぎた
新型コロナウイルスの感染拡大がピークを迎えていた時期、多くの人がネットスーパーの利用を始めました。
しかしコロナへの関心が薄まってきた現在、以前のように実店舗での買い物に戻る人が増えています。
外出自粛の必要性がなくなったことで、直接商品を選びたいという欲求が高まったことが主な理由です。
また、家で過ごす時間が減ったことで、配達時間に合わせて家にいることが難しくなったという声も多く挙がっていあました。
②割高に感じる
ネットスーパーでは、実店舗と比べて商品価格が高く設定されていることがあります。
これは、ピッキング(商品の選別)や配送にかかるコストを価格に反映させているためです。
特に生鮮食品や特売品については、実店舗の方が安く購入できる場合が多い傾向にあります。
また実店舗では、商品を直接見て最もお得なものを選ぶことができますが、ネットスーパーでは難しいという点も、割高に感じる要因の一つになっています。
③送料が高い
ネットスーパーを利用する際は、送料が発生します。
送料は通常300円~500円程度ですが、これを負担に感じる人も少なくありません。
特に少額の買い物をする場合、送料の割合が相対的に高くなってしまいます。
一定金額以上の購入で送料無料になるサービスもありますが、かえって必要以上に買い物をしてしまうパターンも多いようです。
また、ネットスーパーを頻繁に利用する方だと、送料の累計額が大きな負担になる場合もありそうですね。
1週間ごとのように、定期的にまとめ買いをするのがおすすめです!
④すぐ欲しいものが手に入らない
ネットスーパーでは、注文してから商品が届くまでにある程度の時間がかかります。
多くの場合、最短でも数時間、場合によっては翌日以降の配達となります。
急に必要になった食材や日用品がある場合、待ち時間は大きなデメリットと言えるでしょう。
また配達時間の指定が必要なため、急な予定変更があった際の対応が難しい、という意見もあります。
即時性を重視する人や、買い物の予定を立てるのが苦手な方が、ネットスーパーの利用をやめてしまう原因になっているようです。
⑤引っ越しでエリア外になった
ネットスーパーは各サービスによって、配達可能なエリアが限定されています。
そのため、引っ越し先が配達エリアの対象外になってしまい、利用できなくなるケースがあります。
特に、都市部から郊外へ引っ越した場合に、このようなケースが多いようです。
各ネットスーパーの配達可能エリアは徐々に拡大されていますが、現状、全国をカバーするには至っていません。
引っ越しをする際は、利用しているネットスーパーの配達可能エリアも調べるようにしましょう。
ネットスーパーのメリット・デメリット
ネットスーパーには、生活が便利になるメリットもある反面、デメリットも存在します。
メリットとデメリットを知ることで、ご自身のライフスタイルに合っているかどうかを参考にする際の参考にしてください。
メリット①時間と労力を節約できる
ネットスーパーの最大のメリットは、買い物にかかる時間と労力を大幅に節約できることです。
実店舗に出向く必要がなく、自宅にいながらスマホやパソコンから簡単に注文ができます。
重い荷物を持ち運ぶ必要もなく、特に飲料水やお米など、重量のある商品を購入する際に便利です。
加えてレジに並ぶ時間も省けるため、忙しい方や体力に自信のない方にとって大きなメリットとなります。
メリット➁24時間いつでも注文可能
ネットスーパーは24時間利用可能な場合が多いため、ご自身の都合の良い時間に注文することができます。
深夜や早朝など、実店舗が営業していない時間帯でも買い物が可能です。
仕事の合間や通勤中など、わずかな空き時間を利用して注文ができるのもありがたいですね。
この柔軟性は、不規則な生活リズムの方や、時間に追われがちな方にとって大きなメリットと言えるでしょう。
深夜の注文でも、配達時間を翌日に指定ができるのはありがたいですね。
メリット③商品を比較しやすい
ネットスーパーでは、多くの商品情報を一度に確認することができます。
価格、内容量、原材料、栄養成分など、詳細な情報を簡単に比較できるため、より良い商品の選択が可能になります。
また、「おすすめ商品」や「よく一緒に買われている商品」などの機能を利用することで、今まで見つけられなかった新たな商品を発見できるのも魅力の1つです。
さらに、過去の購入履歴も参考にできるため、日用品や常備品の管理がしやすくなるのもメリットと言えます。
デメリット①商品を直接確認できない
ネットスーパーの最大のデメリットは、商品を実際に見たり触ったりできない点です。
特に生鮮食品の場合、鮮度や状態を直接確認できないため、期待通りの商品が届かないのは半ば諦めざるを得ないのが現状です。
このことから、果物や野菜の熟れ具合や、肉の脂身の具合など、個人の好みに合わせて選ぶことも難しくなります。
品質に対するこだわりが強い人にとっては、大きなデメリットとなる可能性があります。
デメリット➁配達時間の制約がある
多くのネットスーパーでは、配達時間を指定する必要があります。
通常、2~3時間程度の枠から選択する必要があり、この時間枠に合わせて在宅する必要があるため、予定が立てづらくなります。
特に、仕事などで外出が多い方にとっては、この時間的制約を不便に感じる場合が多いようです。
また、配達可能な時間が限られている場合がほとんどのため、夜遅くや早朝にしか対応できない方にとっては使い勝手の悪いサービスと言えるでしょう。
さらに、配達時間の変更やキャンセルには、受付時間や追加手数料などの制約もあるため、急な予定変更に対応しづらい点も課題となってきます。
実店舗のメリット・デメリット
実店舗での買い物には、ネットスーパーとは異なるメリットとデメリットがあります。
ネットスーパーと比較しながら、ご自身に適した買い物方法を考える際の参考にしてください。
メリット①商品を直接確認できる
実店舗での買い物の最大のメリットは、商品を直接見て、触って、確認できることです。
鮮度や状態を自分の目で確かめることで、パッケージには記載されていない情報を得られることは大いにあり得るでしょう。
メリット②即座に商品を購入できる
実店舗での買い物では、購入したその場で商品を手に入れることができます。
そのため、献立を考えながら買い物をしたり、思いつきで商品を追加したりすることも容易です。
ネットスーパーのように配達を待つ必要がないため、突発的な買い物にも柔軟に対応できます。
メリット③特売品や見切り品を見つけやすい
実店舗では、その日限りの特売品や見切り品を見つけやすいというメリットがあります。
これらの商品は通常よりもお安い価格で購入できるため、家計の節約にも繋がります。
特に生鮮食品の見切り品は、その日のうちに使用すれば品質面でも問題ないことが多いのでおすすめです。
実店舗ならではの「バーゲン」や「タイムセール」などのイベントも、大きな節約の機会になります。
デメリット①時間と労力がかかる
実店舗での買い物のデメリットは、時間と労力がかかることです。
店舗まで移動する時間、商品を探す時間、レジに並ぶ時間など、買い物全体にかかる時間が長くなりがちです。
時間が掛かるうえに重い荷物を持ち運ぶ必要があるため、体力的な負担も大きくなります。
さらに、週末などの混雑時の買い物は、それ自体がストレスになることも考えられます。
デメリット➁品揃えや在庫に制限がある
実店舗での買い物のもう一つのデメリットは、品揃えや在庫に制限があることです。
実店舗の特性上、店舗の規模や地域性によって取り扱う商品は限定されてきます。
特に小規模な店舗では、商品の数が少なかったり、人気商品や限定商品に至っては入荷自体がないなんてこともあり得るのです。
同じチェーン店であっても店舗によって品揃えが異なることがあり、いつも買っている商品が別の店舗にはないといった不便さが生じることもあります。
このように実店舗では、買い物の選択肢を狭めてしまう場合があることは覚えておきましょう。
流通の利便性という点では、ネットスーパーに軍配が上がりますね。
ネットスーパーは割高なのか実店舗の値段と比較!
ネットスーパーは実店舗と比べて割高なイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
ここでは、大手スーパーの「西友」と「ライフ」を例に、ネットスーパーと実店舗の価格を比較してみます。
なお、価格は時期や地域によって変動するため、あくまで参考としてご覧ください。
西友ネットスーパーは実店舗より高い
「西友ネットスーパー」と実店舗の価格を比較してみました。
商品 | 実店舗の価格(税込) | ネットスーパーの価格(税込み) |
バナナ(4本) | 161円 | 193円 |
きゅうり(3本) | 189円 | 214円 |
キューピーマヨネーズ (400g) | 312円 | 351円 |
ミネラルウォーター (2L×6本) | 693円 | 771円 |
牛乳 | 214円 | 236円 |
表からもわかるように、基本的にネットスーパーの価格の方が高めに設定されています。
1~2割ほどは、割高になっていると思って良さそうです。
西友ネットスーパーの方が少し割高な分、クーポンなどを上手く利用すると実店舗より安く購入することも可能です。
ライフネットスーパーは実店舗とほぼ同価格
「ライフネットスーパー」と実店舗の価格も比較してみましょう。
商品 | 実店舗の価格(税込) | ネットスーパーの価格(税込) |
バナナ (4本) | 213円 | 213円 |
キューピーマヨネーズ (450g) | 321円 | 321円 |
牛乳 | 213円 | 224円 |
キリンラガービール (350ml×6缶) | 998円 | 998円 |
全体的に見ると、西友に比べ、実店舗とネットスーパーの価格が同一の場合がある傾向を見て取れます。
ライフネットスーパーは実店舗と値段がほぼ同じなら、クーポンを上手く活用するとさらにお得に購入することができます!
ネットスーパーがおすすめな人・不向きな人
ネットスーパーは便利なサービスですが、全ての人に適しているわけではありません。
ここでは、ネットスーパーがおすすめな人と不向きな人について紹介していきます。
ご自身がどちらのタイプに当てはまるかをチェックすることで、ネットスーパーを利用するかどうかの判断材料になることでしょう。
おすすめな人
ネットスーパーは以下のような人におすすめです。
- 時間に余裕がない
- 仕事や育児で外出が難しい
- 買い物に時間を割きたくない
- 体力に自信がない
- 重いものを持つのが困難
- 車を持っていない
このように、多くの方にとってネットスーパーがおすすめであることは確実です。
時間の短縮にもなりますし、高齢者や妊婦さんなど、買い物をすること自体が難しいかたにもおすすめと言えます。
また、計画的に買い物をする傾向がある方や、衝動買いを抑えたい方にもおすすめです。
不向きな人
ネットスーパーが不向きなのは、以下の項目に該当する人です。
- 商品を直接見て選びたい
- 食品の品質にこだわりがある
- 即日で商品を手に入れたい
- 特売品や見切り品を探したい
- 店舗の雰囲気も楽しみたい
ネットスーパーと違い、実際に商品に触れることが可能なのが実店舗の最大の特徴です。
買い物そのものを娯楽と捉えている方も多いことでしょう。
店舗の雰囲気や、掘り出し物を見つけることを楽しみにしている方にとっては、実店舗の方が魅力的と言えるかもしれません。
また、インターネットやスマホの操作に不慣れな方にとっても、ネットスーパーの利用は難しい場合が多いようです。
まとめ:ネットスーパーはまとめ買いにお得で便利!
ネットスーパーに関する、メリット・デメリットについて解説してきました。
- コロナ禍の収束や送料の高さから、ネットスーパーの利用をやめた人もいる
- 時間と労力の節約や、いつでも注文できるというメリットがネットスーパーにはある
- 商品を直接確認できないことはデメリット
- 実店舗では、見切り品の販売や即時性がメリット
- ネットスーパーは時間に余裕がない人や、体力に自信がない人におすすめ
- 生鮮食品の鮮度や状態にこだわりがある人は、実店舗がおすすめ
ネットスーパーと実店舗には、それぞれメリット・デメリットがあることがわかりました。
両者をうまく使い分けることができれば、今までよりも効率的で快適な買い物ができるようになることでしょう。
本記事を参考に、ご自身に合った買い物方法を見つけてみてください!